わたしの恋
私たちは大学へ戻ると、カフェテリアへと移動していた。
既に席はほとんど埋まっている。
「あー、やっぱり埋まっちゃってる!」
紗奈と辺りを見回す。
「あ、あそこ!あいてる!」
紗奈が走っていく。
「あ、待って!」
紗奈を追いかける。と、
「あっ」
誰かとぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
顔をあげると、すらりと背の高い男の人が立っていた。
「ごめんね!大丈夫?」
「だ、だ、だじょぶです!ごめんさい!」
思わずびっくりして逃げ出してしまった。
ひえぇ、めっちゃ噛んだし。はずかしい・・・!