わたしの恋


茶髪の髪がツンツンとはねていた。

顔はよく、見えなかった。

まぁいいか。大学は広いし、もう会うこともない。


「桃花!席取れたよ!」


満足げに紗奈が笑っている。


「よかった~、ありがとう」


2人で席に着いて、私はサンドイッチ、紗奈は海草サラダを食べる。


「ねぇ桃花、好きな人できた?」


思わずハムレタスサンドのハムが飛び散りそうになる。


「な、なに、いきなり!」


あわてて野菜ジュースを飲む。


「えぇ、そんなに驚くこと?だって、もう1ヶ月だし。結構かっこいい人とか、いるじゃない?」

「かっこいい人・・・・・・」


そのワードを聞いて思い出せるのは、1人しかいなかった。


「あの店員さん、名前なんていうんだろうなぁ・・・・・・」

「また店員!?桃花は可愛いんだから、いい人いっぱいいるよ~?」

「はい?」


思わず聞き返してしまう。

私が可愛い?


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