悲しいかおした君たちがえがおになるまで
家出少女とお祭りと
今日 家出をしました
原因はささいな喧嘩
悪いのは私
分かってるのに
「ごめん」が言えない
今日、お祭りがあるようです
すれ違う人たち
私にはまぶしく見える
無邪気な笑顔
昔 あんな顔してたかな?
・・・ 忘れちゃった
彼を呼び出し
「気が済むまで」
私たちは散歩した
「海に行きたい」
「山に行きたい」
そんな 私のわがまま
「今度行こ」
にっこりと頭を撫でる彼
そのやさしさに
私 どこかで甘えてた
わたあめ リンゴ飴 かき氷
いっぱい、いっぱい
満足するまで食べるの
歩き疲れた私たち
ベンチに座って
「もう充分」 満足してるのに
「・・・あともうちょっと」
いつの間にか甘えてた
花火の音
「ごめん」「ありがと」
掻き消された
私の声、届いてる?
「大丈夫」
強い声をした彼 抱きしめられ
背中を押された気がして
大丈夫な気がしてくるの
「ごめんね」
今なら言える気がするよ
花火の音、周りの歓声
掻き分けて
家族のいるあの家へ
騒がしい中
親に仲直りの電話を