昨日の君に伝えておけば良かった。
拝啓~君へ
君によく言われてたこと、

少しずつ少しずつでいいから

できればいいなと思う。


あまりに急な彼女の死でも

一年もすれば泣かないでいる。

このまま彼女のことを忘れて

しまうんじゃないか。


僕が彼女である青野穂花と出会ったのも

今日みたいなどしゃ降りの日だった。

氷点下に近いような寒さで凍ってしまった

体をゆっくりと溶かすようなそんな日。

今でもなぜ彼女がそこにいたのか、、、

まぁ考えれば分かるだろうか。


2年前大ヒットした映画の撮影場所だった

桜並木は桜が咲くには早すぎるけど

僕がここに来たのも彼女がここに居たのも

運命というのかもしれない。





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