君が消えた日。
「葵!ちょっと・・・葵ってば!」

第二音楽室にはや歩きで戻っていく葵に私と藍華は必死で着いていく。


「急ぎましょ。人がもっと寄ってくる前に戻らないと。」

「人をもっと呼ぶようなマネしたの、あんたじゃん」

藍華が少し呆れたように言った。
「あんな事言ったら皆面白がっちゃうじゃない」

それを聞き葵はピタッと止まり、

「しょうがないでしょ・・・ムカつくのよ・・・殺人犯とかそういう言葉を軽々しく使う奴らが!」

葵が大声で怒鳴った。

「だから・・・私は奏楽の中傷を書いた犯人も絶対に許さない・・・!」

そう言い、くるりと背中を向けるとそのまま音楽室に入っていった。


「音楽室・・・入りにくいね・・・」

「教室・・・戻る?」

「怖いけど・・・しょうがないよね…」

「じゃあ、戻ろう」

私と藍華はUターンして教室へと戻った。
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