君と僕のキセキ
「泣いてるの?」

少女が話しかけてきた

今、泣いていた事を思い出していた

急に恥ずかしくなってきて、急いで涙を拭いた


「君の名前は?」

思わず聞いてしまった


「美夏。宮野美夏よ。隣の部屋の。」

「俺は左海雄太郎。」

「よろしくね、雄太郎!」

美夏はそう言って右手をさしだしてきた

「よろしくな!」

俺たちは互いに握手をした

「じゃあまたね♪」

美夏はそう言って自分の病室へ帰ってしまった


さっきの絶望的な気分とは違って幸せだった


美夏と握手した右手が温かかった
< 12 / 26 >

この作品をシェア

pagetop