君と僕のキセキ
ある日、美夏が聞いてきた

「雄太郎、退院したら一緒に遊ぼうよ!!」

素直に『おう!!』とは言えなかった


俺の病気は治る確率が低いからだ。


なかなか返事をしない俺をみて美夏は言った


「ごめん…迷惑だったね……」


“そんなことない!!”と言いたかった

顔を上げると美夏は泣きそうな表情をしていた


その表情を見て思った



───何してんだ俺…



好きな女の子を泣かせようとして……



「おう!行こう!絶対に行こうな!!」

美夏の表情がさっきの暗い表情から一変し、笑顔になった


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