冷たくとも好きなんです!



でも、先輩は自由登校になってからも学校に来ている


必ず西校舎にある陽当たりの良いベンチに座り読書をしている


「今日はどんな本、読んでるんですか?」


「…黒猫と白猫のミステリー小説」


先輩は本の事だけはちゃんと返してくれる


「先輩、好きです」


「…しらない」


そう言って先輩は立ち上がり歩き出す


先輩を追いかけるようにすぐにベンチから立つ



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