foreverlove ~君がくれた恋~


歩の家につき、荷物をまとまる。

「あ、姫乃様。おかえりでしたか。」

いつも私に優しくしてくれるメイドさん。

「あ、はい!ごめんなさい。何も言わなくて。」

「いえ!大丈夫ですよ。でも、何をなされているんですか?」

「あ…えっと、そう!実家に用があって!それで、荷物をまとめてるんです!」

なんて嘘をついてるんだろ。

バレバレなのはわかってる。でも、優しいメイドさんは騙されてくれる。

「あら、そうだったんですか。久しぶりの実家ですよね?楽しんでください。」

「はいっ!ありがとうございます!」

「いえいえ、それでは。」

そう言い、扉が閉まる。

ここへ来るのも最後か…。

歩が帰ってきてなくてよかった。

そう思ったわたしがダメだったんだろうか。
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