foreverlove ~君がくれた恋~


「え…。歩……?」

「ふっ。正解。いつ気づくのかと思った。笑」

そう目を細めて笑う歩は何も変わってない。

ただ、あの時より身長が伸びて

またさらにカッコよくなっていた。

「あゆ…む。どうしてここに?」

「お前のお母さん。今日命日だろ?だから。」

「そうだったんだ。ありがとう。」

「お前はほんとバカ。」

「…え?せっかくの再開なのにそれ言う?笑」

「バカだよ。こんなの口実。お前にただ会いたかった…。」

ほら。歩はずるいよ。

そうやって優しくするから…。

「ははっ。歩も変わってないね。楓さんとは順調なの?」

そう聞くと、苦笑い。

「あ…っともしかして聞かない方がよかった?
ごめんね。」

「ううん。そんなことない。姫乃。聞いてほしいことがあるんだ。」

「うん?なに?」

「ここでなら言えると思って。」

「うん。何でも聞くからさ。そこ、座りなよ。」
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