foreverlove ~君がくれた恋~
「ん…。」
「お姉ちゃん?!」
「姫乃…。」
「お姉ちゃん!大丈夫?今先生呼ぶから…。」
「凛々花…。よかった…。」
それからおばさんやお父さん、蓮琉も揃い
お姉ちゃんはだいぶ元気そうにしていた。
わたしは…。
ここにいちゃいけない。
家族がそろって、親友や好きな人がいて。
わたしは他人なんだ。
そっと席を立ち、出ようとした。
「姫乃…。」
蓮琉がわたしの腕をつかむ。
それをお姉ちゃんは悲しそうな顔で見てる。
ごめん。お姉ちゃん…。
「蓮琉…。大丈夫だから。」
そっとその手を離し、病室を出た。
外はかなり暗い。
わたしはなにやってんだろ…。
事故…。
お母さんが嫌でもフラッシュバックしてしまう。
お姉ちゃんは生きててよかった…。
お姉ちゃんは蓮琉が…。
それでも、今蓮琉の隣にいるのはわたしだ。
それじゃダメなのかな…。
それからわたしは自分の家に帰り
静かに目を閉じた。