foreverlove ~君がくれた恋~
「んー。おっも……い。」
なに。上になんかある。
「あ、歩…。」
あのままわたし寝ちゃってた。
今何時だろ…。
今日が休みでよかった。
「はぁ。歩ー。おーきて。」
「んー。あと5分。」
「なに、お父さんと同じこと言ってんの。」
「んー、うるさい。」
「起きないと襲っちゃうよ?」
冗談半分で言ったのに。
「歩……?」
カバっと起きてわたしの上にまたがった。
「なに?可愛く言っても無駄。逆効果だよ。」
「ごめ…。そんなつもりは…。」
「おまえは本当無防備。俺だったからよかったけど、違ったらおまえは襲われてた。」
「んなわけ!」
「今何時?」
「え、今?んー。1時。」
「まだ1時か。」
「え、もう1時じゃん!わたしね、行きたいところあるの。連れてって。」
「は?この寒い日に?」
「うん、そう。」
「どこに?」
「海。」
「却下。」
はやっ。はやっ。
「即答…。」
「当たり前だろ。さみーよ。」
「ね?お願い。歩?」
「んなキラキラした目でみんなよー。
仕方ないな。」
「え?!ほんと?!やった!」
「でも、その前に行く所あるから。」
「え?うん?」
連れてこられたのは
わたしがもう2度と来ないであろう
高級なブランドばかりおいてあるお店。
さ、さすが金持ち。
「え?歩彼女でもいるの?」
「いやなんでそうなる。」
「え?だって、彼女のものを選びに来たんでしょ?」
「んなわけないだろ。いいから、その減らず口黙らせろ。」
「もう!」
「あら、いらっしゃいませ。歩様。お待ちしておりました。」
うわ、チョーきれいな人。
美人だな。
長身の歩と並ぶとお似合い…。
「おい、なにぼーっとしてんだよ。」
「え?あ、ごめん。」
「こいつに似合うのを全身任せる。」
「はい。かしこまりました。でわこちらへ。」
「へ?私ですか?」
「はい。こちらへどうぞ。」
定員さんはニコニコしながらあれこれ
服を当ててくる。
もう、1時間はたっただろう。
つ、つかれる。
「はい、出来ました。とてもお似合いですよ。」
目を開けるとまさか自分?って思えるほど
素敵になってた。
淡いピンクのワンピースに白のコート。
靴は高い真っ赤のヒール。
とてもじゃないけど買えない。
髪の毛は軽く巻いてあり、化粧だってされてる。
バックなんて、このブランドの最新作。
1個 30万はするってお姉ちゃん言ってな。
「どう?」
歩に無理やり見せられる。
「え…。///」
「えっと、似合わないのはわかってるの。」
「いや、可愛い。///」
「え?!ほんとに?嬉しい。でも、こんなお金…。」
「これは俺からのプレゼント。」
「え、でも、いいの?」
「いいよ。」
「ほんとに?嬉しい。」
「あらあら、よくお似合いですねお2人は笑」
微笑ましそうな店員さん。
「そうですか?ありがとうございます。」
笑顔で返す歩。
「それじゃ、これ全部下さい。」
「はい、かしこまりました。いつもありがとうございます。」
そういうと、店を出て
「よし、次にお前の行きたいところだな。」
「うん!いこーっ!」