foreverlove ~君がくれた恋~
「うっわーー!綺麗。みてみて!歩!」
「うん。見てるし綺麗。」
「なにーそのテンション。つまんない。」
「さみーんだよ。こんな冬にさ。」
「いいじゃん!ここね、前に1度お母さんと来たの。」
「え?」
「お母さんが死ぬ前日。連れてきてくれた。」
「そうだったんだ。」
「そう。あそこに教会があるの!行ってみよーよ。」
「いいよ。」
そういうと、そっと手を握ってくれる。
「え?」
「慣れてない靴で歩くと転けるだろ。」
「ふふ。ありがとう。」
「やっぱり変わらない。綺麗だよねここ。」
「あぁ。すっごい綺麗だ。」
「おやおや、人がいたかい。」
ここの協会の人だろうか…。
「あ、すみません。」
「いや、いいんだよ。久しぶりの人だからなぁ。もう、ずいぶんここで結婚式は行われてないよ。」
「そうだったんですか。」
「お2人は婚約者かね?」
「え?!いや!ちが…「はい。そうです。」」
否定してるわたしの横でそっと
微笑みながらいう歩。
何いってんのよ。
「そうかい。とてもお似合いな2人だから
特別に一つ教えよう。ここの教会で
結婚式をあげると2人は結ばれるんだよ。」
「そうなんですか。とっても素敵。」
「あぁ。君たちもぜひここでするといい。」
にっこり笑うおじいさん。
歩はわたしがまた否定すると思ってるのだろう。
ニヤリとこっちを見てる。
「はい。ぜひ、ここでします。ね?歩?」
思ったのと違う返事だったので驚きを隠せてない。
「あぁ。そうしような。」
「はは。若いとはいいのう。」
そういうとにっこり笑いながら出ていくおじいさん。
わたしたちもあとをおう。
「なに?そんな顔して笑」
「いや、意外な返事」
「そう?ここでしようね?未来の旦那さん♡
なーんちゃって。笑」
「あぁ。約束。」
真剣な顔していう歩。
「もぉー、冗談だから。笑」
「いや、俺は本気。約束だから。」
「なに?プロポーズ?」
「うん。」
本当に真剣な顔してる。
うそでしょ?
歩は好きな人いるんだよね?
「もう、冗談きつい。笑
歩がここで結婚して。わたしも呼んでね?」
「呼ばない。」
「ふっ。なによそれー。」
「だって、俺の隣でドレスきるのはお前だけ。」
そんな事言われたら誰でもドキッとする。
「え?」
「プロポーズ。かっこいいだろ?」
「なーに、かっこつけてんの!笑」
なんて笑いながら家まで送ってもらった。