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友達の彼の友達
夕食は「これで全員揃ったから」とみんなでテーブルを囲んでお鍋をした。
もう寒さのピークはとっくに過ぎているけど、一人暮しじゃあなかなかこうな風にお鍋なんて作らないから、ちょっとだけワクワクした。
四人でテーブルを囲み、宝生さんが帰りがけに買って来たんビールで乾杯。こんな風にみんなで盛り上がれるのは、やっぱり仲間が居るからであって、物凄く楽しい筈なんだけど何となくまだ場の空気に馴染めない。
私は凌介さんも宝生さんも初対面だし、そう言うのもあるのかもしれないけど、それだけじゃあないのは私も感ずいてる。
だけど、これからここでの生活がスタートする訳だからそんな事言ってらんない。
他人と一緒に暮らすと言う事は、並大抵な事じゃあないんだな。なんて微かに感じる夜だった。