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私が必死にどこをどう間違えたのか考えていると、結がとんでもない爆弾発言をしてくれた。


「いい忘れてたけど、彼、凌ちゃんもここに一緒に住むんだ。あともう一人……」



え、凌ちゃんも一緒にここに住む?あともう一人って??


「………」



今度は私が不思議顔をする番になったみたいだ。でも確かに、二人だけで住むには広すぎる。
どちらかと言えばこの間取はファミリー向けだ。
それによくよく見れば部屋数もそれなりに有りそうだし……、


そこまで冷静に考えてハッとした。え?男の人と一緒に住むの?


「ゆ、結、どう言う事?!」


いきなりの事態に私の頭は追い付かない。だって何にも聞いてない。私はてっきり結とふたりだけだと思ってたのに。なのになのに、なんで?いきなり男の人と、それも結の彼氏と一緒って……。


もう本当に頭の中が収集つかない。だってどうして?



「ごめん棗、でも正直に話したら多分一緒には住んでくれないでしょう?」


「そ、それは……」


それはそうだけど。

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