君が好きになるまで、好きでいていいですか?
俺と付き合ってみないか?


***

「あ……………いっつぅ………」

なんだぁ、ガンガンする……………二日酔いか


重たい頭を持ち上げて身体を起こす

昨日どうしたんだっけ………………俺
額を押さえ胃の中が込み上げる気持ち悪さが残っているみたいだ

ん?


ベッドの隣で頭部だけ見えるシーツを被った人物がもそもそと動く

「……………」

ちょっと待てよ、なんだこれ…………?

眉をひそめてその人物らしき膨らみを凝視する


「ん……………うぅん…………」


浅野先輩にしては小さいだろ…………それに声

手を伸ばし、恐る恐るシーツを捲ってみる



「はぁっ?!!!」





「あ…………おはようございます」

シーツから顔をだした万由に完全に固まる後藤


「………なんで?!」

「ああ、大丈夫ですか? 二日酔い」

頭は痛いが、それより……………ヤバい

両手で頭を抱える


「大丈夫…………じゃないかも」

隣に寝てたのか? ずっと? ここに?!



「俺、何か……………したか?」




「ああ……………離してくれませんでした」



「……………っ!!」



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