君が好きになるまで、好きでいていいですか?

思い出せぇ、思い出せ思い出せ!!


「……………」

頭を抱えるが、あるのは頭痛と居酒屋での醜態の記憶だけ


今、まさにこの俺の部屋の洗面で顔を洗う彼女

一年以上想い、振られた 沢村万由

「何が起こったんだ…………?」


「どこまで覚えているんですか?」

ダイニングテーブルでボトルのコーヒーに牛乳を入れたグラスを彼女に渡すと、
それを「ありがとうございます」と受け取ってくれた


「居酒屋のトイレで背中を擦ってもらったのは何と無く…………」

どうしようもない最悪な気分だった
頼によって彼女の前で……………


「結構覚えてるんですね、その後は課長泥酔状態でふらふらでしたから。ここまで浅野主任が抱えて来たんです。」

「やっぱり……………」


「手伝ってくれって連れて来られました。嘔吐物のどに詰まらせるといけないからって置いてかれました。」


嗚呼………あの人がやりそうな事だ


「……………悪かった」

平に頭を下げた

「なんで飲み比べなんか始めちゃったんですか?」


「………………」





◆◇◆◇

あれは、売り言葉に買い言葉だった

始めは先輩と仕事の話ばかりしてたから、
周りも段々捌けていたし
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