君が好きになるまで、好きでいていいですか?

「課長を見てれば分かるって事、それでもやっぱり確認しないと納得出来ないから自分で課長に聞いたわ」

桜井さん、後藤さんにも詰め寄ったの?

で、後藤さんなんて言ったの?


『俺が彼女にコクったんだ、フリーになったって聞いてね。』

そう言われて、やっぱり居ても立ってもいられなくて、私にも聞くことにしたらしい

「なんで貴女なの………?」


そう言われても…………

『理屈じゃないだろ。きっかけより今だから』


なんで私なのかって聞いた時、
彼はそう言ったけど、私にだってやっぱり分からない。


「…………」

「今までは課長に告白して、しつこくする子はどうにでもできたけど、課長が好きな子にはどうする事も出来ないじゃない………」


そうですか………ってなんか全て排除してきたって言い方なんですけど





 ガチャッ


「あ、ここだ」


女子の団体が入るこの小会議室の扉が開いて、一斉にみんなの視線がそっちに向いた


「………高石さん?」

開けた扉に立つ高石はこの状況の場所を捜しに来たみたいだった


「なによ……」
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