君が好きになるまで、好きでいていいですか?



「言っとくけど、私は絶対納得してませんからっ!!」


いきなりハッキリと団体の中の方から叫ぶように言い放たれた。

その先の声に目をやると、山吹薫が腕を組ながらこちらを睨みつけていた


あ、この人もいたんだ………


「佳樹さんがどうして貴女なんかを好きなのかも理解出来ないし、それに貴女自信もどうなのかしら」


「え………」


「最近まで別の彼氏とラブラブだった人が、そんなに簡単にコロッと気持ちを変えられるものなの?」


実は返事保留中の一番痛いところだ


「……………それは」







 バタンッ


「「「あ………」」」

勢いよく扉が開かれ、そこに入って来たのは王子様…………って


後藤さん?!

走って来たのかその形相は少し鋭く、いつもの後藤からは見られない表情だった


「………これは、一体どうゆう事だ?」


どいゆう事…………?

小会議室で私の前に山吹さんが腕を組ながら睨みつけ、その後ろにさらに数人の後藤ファンらしき女子軍団

少し離れて歩美さんと、高石さんに慰められる桜井さん

なんとなく滲み寄られてタジタジと困った顔をしている私


この状況をどう読み取ったのか?
近寄ってきた後藤が、万由の肩を抱きながら山吹薫と女子軍団を睨みつける

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