君が好きになるまで、好きでいていいですか?
こっちって…………あの営業部軍団と?
この北川君と同じく、いかにも年下ばかりの集団かぁ
高石が先輩だもんなぁ………全部対象外だ
「ごめんなさい。もう帰るから、遠慮するわ」
そう言って丁重に断る
どうせ、明日からは万由のノロケ話をされるだけだし、私だってこうしてはいられない
「残念ですねぇ、いろいろ得意先との合コンの話を回したかったのに」
「んっ?」
得意先との合コン…………?
みるからにカフェでノートパソコンを叩いているのが似合う草食系男子の北川君が、ニヤリと顔を上げた
「実は結構摂待の時に頼まれるんですよね『合コンをセッティングしてくれ』って。でも、営業女子たちは社内恋愛してる奴が多くて集まらないんですよ、女の子」
「……………」
「木原さんくらいの人がいいと思ったんですけど…………」
それってば、どんな?
「得意先って?たとえば………?」
「そうですねぇ、○○工務店や、△△商社とか、摂待先なんで大体30歳過ぎの面々ですがね」
なに、そのドストライクなセッティング
「北川君、夜はながいわ。詳しく教えて」
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