君が好きになるまで、好きでいていいですか?
彼女にしてもらいました。
「で、忘れてた訳ね私の事は」
次の日、今日で営業部の手伝いは終了。後は、この午後を乗り切れば……………
「忙しかったんで、お昼もデスク飯だったし」
今日は食堂で、歩美さんと久々のご対面
「…………その間に随分いろいろあったみたいだけど、報告が遅い。」
A定食のチキンカツを頬張りながらそう言ってさらに続けた
「まあ、大体予想はついてたけどねぇ。桜井亜沙美のやり方は。だから大人しくしてなさいっていったのに」
「もう、始めから敵意剥き出しだったんだもん………」
そこまで歩美さんが言うには、むかし桜井さんと何かあったんだろうか…………
「で、今日はお泊まりな訳だ。」
「…………そうなります………よね、やっぱり」
実は結構緊張してます
「ちゃんと付き合う事になったんなら、そうゆう展開も早くはないわね。じゃあもう彼女とは切れたんだ」
「…………うん」
少し目を伏せてみせる万由を歩美が覗き込んだ
「なに?なんかあるの?」
「いや、別に…………ただ考えてみたら、和音さんって慧ちゃんと同じ会社だから別れても一緒にいるんだよなぁって思って」
少し考えたらそんな事気づいちゃって
歩美が「はぁ~んっ」と鼻にかけた
分かりやすく黙り込む万由に溜め息をつく
「そんな事、信じるしか仕方ないじゃない。心配するのは分かるけど、これからは万由が優先になった訳なんだから」
「………優先て、なんかまだ共有してるみたい」
♪~♪~♪~
「ほらっ万由優先が掛かって来た。電話の向こうには、万由より彼の近くにいる元カノがきっと聞き耳立ててるわよ」
そう言う歩美にムッとした顔をしながら、携帯にでるために席立った。
人のいない内階段の方で電話を取った
「慧ちゃん? 今食堂から移動してきたから、出るの遅くなった。ごめんね。」
『今日は大丈夫?』
「うん、大丈夫。定時で終われるから」