君が好きになるまで、好きでいていいですか?

どこから話したらいいだろうか


大好きだった2歳年上の幼馴染み

結局、付き合ったのはほんの少しの間でダメになった和音さんの存在

妊娠した和音さんが、なぜか別れを切り出した事と、二人の複雑な生い立ちと繋がり


「………セフレ?」


「私にはそうゆうのは理解出来ないんですけど、実際にはちゃんと好きあってたんだと思います」

少し自嘲しながらそう話すと、頬を軽くスリスリと撫でられた


「だから、ちゃんとしろって言ってやりました。もし、二人が育てられないなら私が育てるっなんて、無茶苦茶な事まで………」

「ええ……っ」


「勿論、さすがに勢いで言っただけですけど」

小さく「万由らしい」とフッ笑う後藤


「万由は、それでよかったの?」


いいも何も、やっぱり私の入る隙は初めからなかったし、それに………


「私には、後藤さんがいますから」

言ってみて、さすがに照れ臭くて直ぐに顔をシーツの中に埋めた


「……………実は、昨日彼から電話がかかってきたんです。」


近々、慧ちゃんのお母さんに和音さんを紹介すると

結婚の事も少しずつ決めていくそうだ

ただ、母親同士の仲の良さから、すぐに分かる事だから、ちゃんと話しておきたかったと言っていた


「やっぱり、なんだかムズムズしました。
残っていた嫉妬心とかそうゆう訳じゃないんですけど」

でも、素直に『おめでてう』は言えなくて


『これから頑張って』とそれだけ言った


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