君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「そっか………」
ポンポンと撫でられる頭を持ち上げて、後藤に目を合わせた
「後藤さんも、こんな感じでした?一花さんと主任と飲みに行った時」
あの時は、なんとも複雑な顔してた後藤
「慰めようか?」
そう言って両手を広げる後藤に、苦笑いを返しながら
「…………もう、いっぱい大丈夫です」
改めてさっきまでの行為が急に恥ずかしくてなって、さりげなく背を向けた
「まだ足りないよ……」
「え?」
向けたその背中にキスが堕ちてくる
「あ……」
叛けるようにビクッと背を伸ばし、そのくすぐったさにに、思わず声が漏れる
「一回だけなら、もう一回しないと上書ききならないだろ」
「な………何のことですか?」
後ろから腕が延びて首筋にチクリと吸われる痛みが走る
「まだ、トントンだから今度は俺の印を付けないと………」
しるし? まだ、トントンって………?
「だ、誰と張り合ってるんですか?!」