君が好きになるまで、好きでいていいですか?

そう言いながら頬が緩む

ダメだなぁ………こんなニヤニヤした顔。会った時どんな顔したらいいだろう………

『じゃあ、7時にいつもの居酒屋で』

「うん、分かった。7時ね、早く着くと思うから待ってるね。じゃあ」

電話を切ったところで、午後の仕事5分前
歩美さんにそのまま手を振って営業部に戻った





PM 3:00

会議の片付けを終えて営業部に帰って来たら、なにやら人が集まって少しざわついていた

「どうしたんですか?」

近くにいる男性社員に聞いてみた



「ああ、沢村さん調度よかった。今日のお疲れ飲み会の事なんだけど………」



「えっ………?」

なに? 

飲み会って、聞いてないんだけど?

「あれ?聞いてない?おかしいなぁ。でも沢村さん出席になってるよ、ほらっ」

「…………」

確かに私の名前に○がついている。なによこのイタズラ

「あの、私今日は………」


「沢村さんっ大丈夫、今日は沢村さん達ヘルプの子は『No マネー』だから」

そう言って後ろから私の言葉を遮ってきた桜井亜沙美


いやいや、そうゆう問題じゃなくて


「今回沢村さんが一番頑張ってくれたんだもん。みんな感謝してるんだからぁ。主賓、主賓!」

万由の肩に手をかけて、「最後だし、断らないよねぇ」とみんなの前でもう、断ることが出来ない状況を作りあげた



「………………はい」


「じゃあ今日7時からね~」

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