君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「えっ? ああっ!おめでとうっ!!」
あの時の、和音さんが妊娠してた赤ちゃん
女の子かぁ
『万由にはすぐに知らせたかったんだ。
あの時、万由が言ってくれたおかげだから』
心なしか、慧斗の声が昔より一層優しく感じる
「お父さんなんだ慧ちゃん。変な感じ」
ふふっと笑うと、なんか頬がくすぐったい
『万由は?』
「ん?」
『アイツと上手くいってるのか?大体、携帯に勝手にでる男なんて、ちょっと考えもんだぞ………』
「あー…………まあ、ちょっと妬きもちなだけだから」
はは…………実は今に始まった事じゃないし
『ふぅん、でぇ……その妬きもちやきは今何やってんだ?』
へ? そう言えばどこ行ったんだろ………
気が付くとバスルームからシャワーの音がする
シャワー浴びてるのかな……?
「んーなんか、いじけてるかも……」
『はぁっ………おばさん心配してたぞ、彼氏がいるのは知ってるけど、まだ紹介してないだろ』
そんな事言ったって、まだ結婚する訳じゃないし………
『ま、気が向いたら子供見においで。和音も一度お前に謝りたいって言ってたから』
「いいのっ?!」
産まれたばっかりの赤ちゃん見たい!
『お前の彼氏が、果たして俺に会っていいって言ったらな』
「あー………」
確かに………