君が好きになるまで、好きでいていいですか?

「ごめんっ! これから合コンなんだ。急きょ誘われちゃって。万由も行く?」

咄嗟に頭をフルフルと振る

「だよねぇ。話は今度するわ。万由は慧斗くんとこは?」


「今日は、忙しいって」


また、歩美が呼ばれて慌ただしく帰って行った。

合コンかぁ………歩美さんたちそう言えばこのところよくいくなぁ


暫く、部署の先輩たちと行ってしまったエレベーターのある方向を眺めてから、ロッカールームに入った。


クスクスと、奥の方で何人かが談笑している声がする。


「企画女子、聞いた? 合コンだってぇ。クックックッ頑張るよねえ。」


なにやら、歩美たちが行ってしまったと思って、別の部署の女子社員たちが言いたい放題話始めた。


「平均年齢の高い部署は必死よねぇ、もっとも企画部の男じゃ、ろくなのいないからねぇ、ええとぉまず妻帯者ばっかりで、あとはバツイチにオタクとメガネ君」

ケラケラと笑いながら、だんだん口が悪くなっていく

「やっぱりあの浅野主任筆頭だからザ・チーム浅野みたいな」


「なにそれチーム浅野?」


「あの浅野主任の《御抱えチーム》、あっ違う《お手付きチーム》かっ!」


「きゃははははぁ」っと何人かの笑い声にだんだん腹が立ってきた

いないと思って、勝手な事言ってる………


「あれも聞いた? 営業部のヘルプの話」


 へっ?


「なになに?! あれって企画女子からいった子だったけ? 誰だったの?」

「そこまでは知らないんだけど、桜井さんは、かなり御立腹だったみたい。」


「……………」


「さんざん営業部のやり方にケチつけた後、最後の飲み会で酔ったふりして、後藤課長に抱きついたんだってぇ」


「えええぇぇっ!!」

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