「これから」の道
誰にも頼りにされず、独りになった私は、野原に唯一残る祠に訪れるようになりました。
かつてはもっと沢山の祠があったのですが、野原の神が消えてから、その力は衰え、次第に腐っていきました。
残った祠は、いつも私を優しく迎えてくれました。力が薄れようとも、本来の役目を果たそうとしていました。
いつしかその祠は、私を守ってくれる母親のような存在になっていました。
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