復讐
―30分後―

「ここですよ」

あれからバスにのって30分。街からとても離れたところにあった。

「…え?ここ?」

「そう、ここが殊覇羅学園。君が転校してくるところ」

目の前には大きな建物があった。ヨーロッパのお城みたいなのがなんこかと大きな敷地、草原が目の前にある。
 さすが私立の学園だ…。

「あ、えっと…華都珠樹です」

「いまさらだね…。僕は、佐藤 邦美(さとう くにみ)」

よろしく、といって男の人、佐藤邦美さんは学園に入っていった。


「わ…僕もはいろ…」

確か、パスポート(出入りするためのカード)が必要だったよな…。


「パスポートをお見せください」

「あ、はい」

「…11573298ASAZYPS。はい、大丈夫です。どうぞ」

「あ、はい、ありがとうございます」

入ったのは良いものの…。ここどこ?!大きな敷地のめッちゃ小さいところにおるだけ…。分かるかぁ!!!!!!

「わかるわけねぇぇええ!!!!!!!」

…久しぶりに叫んだ気がする…。

「…うっせぇ…。誰だよお前見たことねぇ顔だな」

誰だろう…って殊覇羅の生徒しかありえんか…。

「すみません…。ご迷惑お掛けしました…。あ、学園長はどこにいますか」

「この敷地内…」

おいぃぃいい!!!!お前なんだよ!ここのどこかって…。


< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop