虹と日だまり
1.似すぎのハル

雑談


翌日の朝、優季は瑠璃登校していた。

「わ、見て!2組の中畑さんと四宮さん!」

「あの2人並ぶとまじで眩しいよな...」

瑠璃が口元を押さえてニンマリした。

「やっぱあたしたち、イケテるよね!」

「イケテる?
そりゃ瑠璃はイケテると思うけど、
わたしは別に...」

控えめに返すと、瑠璃は驚いた顔をした。

「はあー!?
言っとくけどね、顔の人気は優季のほう
が上なんだよ!?
ほら、そのへんの話に聞き耳
立ててみ?」

凄い剣幕で言われ、そっと聞き耳を立ててみる。

「ちょ、お前どっち派?」
「えーオレは四宮さん!」
「わーかーるー!
あの綺麗だけど可愛い顔たまんねー!」
「えーでも四宮ってめっちゃガード
かたくね?」
「たしかに!
彼女にすんなら美人で明るい中畑さん
だな!」

なるほど...

「あんたがガードかたくて高嶺の花に
なっちゃってるからあたしが売れるの!
そゆことだよ。」

優季はまだ腑に落ちなかったが、色々と面倒くさくなる前に、ハイハイと流しておいた。
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