【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
私はなんだか放心状態だったけれど、とりあえず言われるがまま頷いた。
「あ…うんっ」
なんだろう。
何が起きてるんだろう…。
わけがわからないことばかりで。
ナツくんの一歩後ろを歩きながら、なんとも言えない気持ちが溢れ出しそうになるのをぐっとこらえていた。
どうしよう…。
ドキドキがおさまらない。
帰り道は駅まで一緒だし。
ナツくんは校門を出るまでずっと無言だったけれど、ふと振り返ると、
「俺が駅まで送る」
そう言ってくれた。
その言葉の”俺が”というのが妙に強調されて聞こえたのは気のせいだろうか。
まるで他の誰も寄せ付けないみたいに。
だけどそんなふうに言ってくれることが、なぜだかとても嬉しかった。