【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
ただならぬ空気を察したかのような彼女は、私とナツくんの顔を交互に見る。
するとナツくんは少し慌てたように、
「…いや別に、なんもねーよ。
それじゃ俺、帰るから」
「…あ、そーお?」
「またな、おやすみ」
そしてそそくさと私から離れ、背を向ける。
だけど一度私のほうを振り返ると、
「…また、連絡するから」
そう一言残して帰って行った。
「うん、ばいばーい!
って、鈴菜、帰っちゃったけど…いいの?」
だけど私は放心状態でなにも答えられなくて。
思わずその場にへたりと座り込んだ。
「…鈴菜?」
花鈴が驚いて駆け寄ってくる。
だけどもう私はさっきのことで頭がいっぱいで。
ナツくんに、キスされた……。
キス…しちゃった…。
どうしよう……!!
ぐるぐると頭の中で何度も今の出来事がリピートされて、しばらくその場から動くことができなかった。