【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
…ナツくんがよくわからない。
だって昨日は「よかったな」みたいなこと言って、興味なさげだったのにどうして…
まるで引き止めに来たみたいに。
「…っ、行くなよ」
「…えっ?」
ナツくんの手の力が強まる。
「行くな…」
その表情は少し切なげで、思わず胸が苦しくなった。
どうしてそんな顔するの?
「……ナツくん…?
ど、どうしたの…?急に…」
わからないよ…。
ナツくんが何を考えてるのか。
だけど、私がうまくそれを言葉にできずにいると、ナツくんはうつむきながらボソッと口にした。
「どうしたって…そんなん決まってんだろ」
そして再び顔を上げると、
「お前のこと、誰にも渡したくないからだよ」