【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!

…ナツくんがよくわからない。



だって昨日は「よかったな」みたいなこと言って、興味なさげだったのにどうして…


まるで引き止めに来たみたいに。



「…っ、行くなよ」



「…えっ?」



ナツくんの手の力が強まる。



「行くな…」



その表情は少し切なげで、思わず胸が苦しくなった。



どうしてそんな顔するの?



「……ナツくん…?

ど、どうしたの…?急に…」



わからないよ…。



ナツくんが何を考えてるのか。



だけど、私がうまくそれを言葉にできずにいると、ナツくんはうつむきながらボソッと口にした。



「どうしたって…そんなん決まってんだろ」



そして再び顔を上げると、



「お前のこと、誰にも渡したくないからだよ」


< 229 / 497 >

この作品をシェア

pagetop