【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
「…えっ、」
あの日…。
邪魔…。
「告白未遂とかまじダセーだろ。
かと思えばあいつら自分だけさっそく付き合って幸せそうにノロケまくってるしな」
「えっ、告白未遂…?」
「…そうだよ。
俺本当はあの祭りの時、お前に言うつもりだった」
……そうだったんだ。
「じゃなきゃあそこでキスなんかしねぇから」
「そ、そっかぁ…」
そうだよね。
確かに何か言いかけてたもんね。
「まぁ、もう今更だけどな」
ナツくんはそう言うと、繋いだ手をぎゅっと握りしめてこちらを振り返る。
「お前と付き合えた今となってはもうどうでもいいけど」
どきん…。
そう言うながら笑う顔は、すごく優しかった。
私だって…
昨日までの憂鬱なんてどうでもいいくらい、今幸せだよ…。