【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
確かにそのとおりだ。
だけど花鈴が今会いたくない気持ちも、なんかわかる。
「…だってっ、ハルは…、全然何もわかってないから…」
すると花鈴は急に勢いがなくなったかと思うと、
「私はこの前のことを謝ってほしいわけじゃないから…っ」
ポロポロ涙をこぼして泣き始めた。
「花鈴…っ」
思わず花鈴に駆け寄る。
「不安なのっ…。いつも…」
それは、花鈴の今一番の本音だった。
「ハルは誰にでも優しいから…っ、私だけ見てくれないから…。
あんなのじゃこの先うまく付き合っていけるか自信ないの…。
鈍いし、無神経だし…、でもそれで悪気ないし…」
それを聞いたら花鈴の気持ちが痛いほどわかって、私までちょっと泣きそうになった。
花鈴をぎゅっと抱きしめる。
「…そうだよね」
そしたらナツくんも頷いてた。
「…あー…まぁ…、そうだな」