【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
一人でオロオロしていたら、その茶髪くんが私たちに話しかけてきた。
彼は近くの工業高校に通う二年生で、名前はカイトくんというらしい。
「花鈴ちゃん達双子なのー?かわいいね〜!二人とも。
すっげー似てる!」
「でしょ?そっくりなんだー」
「見間違えられたりしねーの?
つーか二人ともこんな可愛いのに彼氏いないとかもったいねー」
「あはは…」
そう言われると胸が痛い。
いや、二人とも本当は彼氏います…。
それをいないって嘘ついて今日きたんです。ごめんなさい。
なんて、言ったら空気ぶち壊しだし言えるわけがないんだけど…。
「カイトくんだって超イケメンじゃーん!
彼女いないとか意外〜」
花鈴はなんの後ろめたさもないような顔で振る舞ってる。
ハルくんのこと、忘れてるのかな?
それとも考えないようにしてるのかな?
今ごろハルくんたちはきっと同窓会を楽しんでる頃だよね…。
私はざわざわと胸騒ぎがしながらも、今日1日が無事に何事もなく終わりますようにと、心の中で祈るばかりだった。