【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
……松村、くん…?
もしかして、私がトイレから出てくるの待ってたの…?
松村くんは固まる私の腕を掴んで引き寄せる。
「遅いから心配したじゃん。
大丈夫?お腹こわした?
あ、違う、化粧直しか」
「……」
その目線はまるで、獲物を狙うヘビのよう。
なんだかもう、なんて返していいのかわからない。
彼が、怖くて…。
「相変わらずみんな勝手に盛り上がってるみたいなんだけどさ、鈴菜ちゃんカラオケとか苦手だろ?一曲も歌ってないし。
実は俺もなんだよねー。
てなわけでさ、今から二人で抜けない…?」
ドクン…。
松村くんはまたしても私の肩に腕を回す。
「えっ……でもそれはだめだよ…。花鈴が…」
だけど私がそう言って断ろうとした瞬間、彼から驚くべき言葉が返ってきた。
「え?花鈴ちゃんならもういないけど」
えっ……