【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
聞き覚えのある声と共に鈍い音がして、グイッと引き離された体。
何が起こったのか一瞬わからなかったけれど、気が付いたら目の前に、松村くんが頭を抱えて座り込んでいた。
「……っ、いってぇ~……」
ウソ……。助かった……。
でも、どうして……。
ドキドキしながらその助けに来てくれた彼の顔を見上げる。
するとそこにいたのは……
「えっ……?」
なんと、ナツくんではなくハルくんのほうだった。
どうしてハルくんが、ここに……。
同窓会は…?
ハルくんは私の両肩をガシッと掴むと、大声で問いかける。
「おい花鈴っ!!大丈夫だったか!?」
その必死の形相を見て、彼が私と花鈴をまた間違えたことはすぐに分かったけれど、あまりの迫力に圧倒されて言葉がなかなか出てこなかった。
するとその後ろから遅れてナツくんが駆けつけてきて。
「……ハルっ!……って、えっ、」
目の前の状況を見て一瞬驚いたように目を丸くするナツくん。
だけどすぐにハルくんのそばまで来ると、肩に手を置いて。
「……おい。お前な…よく見ろよ」