【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
ハルくんはそう言われてすぐには何のことかわからない様子だったけれど、キョロキョロとあたりを見回したあと、再び私の顔を見て、ようやく気が付いたみたいだった。
「……え?え……あれ?」
慌ててバッと手を離す。
「うわっ…!もしや……すずちゃん?」
私はコクリと頷く。
「ご…ごめんね……花鈴じゃなくて。
あのでも…ありがとう。助けてくれて……」
私が申し訳なさそうにお礼を言ったら、ハルくんは顔を赤くして恥ずかしそうに下を向いた。
「いや……あー、うん」
ボリボリと頭を掻いて。
「うわー、何やってんだ俺……。
また間違えた……」
だけどその時、そんなハルくんのうしろから声がして。
「……チッ、なんだよ。彼氏いんのかよ」
見ると、ハルくんにぶたれてさっきまで頭を抱え込んでいた松村くんが起き上がったみたいだった。
しかもかなりイラついてる様子。
「意味わかんねぇ。じゃあなんで合コンなんか来てんだよ。
清楚なフリして実は結構遊んでんじゃねーの……おわっ!」