【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!

翌朝、私は教室に着くなり、すぐ自分の席に座って文庫本を広げた。



なんだか急に居心地が悪く感じる。



みんなの視線が怖いし、なんといっても篠田さんの存在が恐怖で。



彼女が同じ教室にいると思ったら、ナツくんと話すのも少し怖かった。



どうしてもっと、堂々とできないんだろう…。



花鈴だったらきっと、もっと毅然としていられるだろうに。



私は元から自分に自信がないから、こうして何か言われたりすると、それをすごく気にしてしまうんだ。



みんなから『似合わない』って思われてるような気がしてくる。



自分がつまらない人間のように思える。



これじゃ元どおり…。



ナツくんに出会って、少しは自分のことがマシに思えるようになったはずなのに、またもとのウジウジした自分に戻ってしまったかのようだった。


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