【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!

心臓が止まるかと思った。



だって、彼女がまともに話しかけてきたのはたぶん、これが初めてだし。



篠田さんは私を見下ろしながら、バカにしたように鼻で笑う。



「あの二人、文化祭実行委員長になったらしいよ。

可愛いよね〜、このみちゃん」



「えっ…」



……そうだったんだ。



だから松下さんは、ナツくんを呼びに…。



「可愛い上に性格もいいんだって、あの子。

頭もいいし、明るくて人当たりよくて、言うことなしだよね〜。

アンタ、勝てるとこないじゃん」



「…っ、」



そう言われたら、返す言葉がなかった。



なんだろう。


なんなんだろう。



どうして私はいきなりこんなことを彼女に言われなくちゃならないんだろう。



だけど、篠田さんの言ってることは事実だと思う。



松下さんは本当に可愛いし、どんな子かまではよく知らないけど、はたから見たらよっぽど私よりナツくんにお似合いだ。


だけど……



いくら私が気にくわないからって、そんな言い方…。


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