【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
*嫉妬と不安
「夏希くん!昨日の件なんだけど…」
それから毎日のように、松下さんはナツくんのところへやってきた。
もちろんナツくんにアタックするためとかじゃない。文化祭実行委員の委員長の打ち合わせ。
ナツくんの席に来て、二人であれこれ相談し合っている姿は、本当にはたから見ても絵になるというか、お似合いというか。
つい先日までは、私とナツくんが付き合ってることでみんな騒いでいたはずなのに、今ではみんな、ナツくんと松下さんのことを陰で『絵になるね〜』、『まさか彼女変わったの?』なんて噂していた。
松下さんは本当に可愛い。
男女ともに人気がある。
近くで目にして分かったけれど、彼女は誰にでもわけ隔てなく接するタイプで、男の子にも媚びたりすることなく、いつだって自然体。
あの容姿でも気取った様子がなく、明るくて、とても気さくで…、篠田さんの言うとおり、本当に中身までいい子だった。
思わず卑屈になってしまう。