【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
…ドクン。
そう言われて冷や汗が出てくる。
ウソでしょ…。
まさか、松下さんが……。
でも、ナツくんとあれだけ毎日一緒にいて、仲良くしてたら、ありえる話だよね。
私と付き合ってることだって、もしかしたら知らないかもしれないし…。
「まぁとりあえず、乗り換えられないよう頑張ってね〜」
ヒラヒラ手を振りながら去っていく篠田さんを見つめながら呆然と立ち尽くす。
なんかもう頭の中がぐちゃぐちゃだった。
焦りと不安でいっぱいになる。
どうしよう…。
あの松下さんが、ナツくんを好き……?
それが本当だったら私、勝ち目なんてあるわけないよ。
ナツくんだってあんな可愛い子に好かれたら、気持ちが揺れてもおかしくないよね。
そんなの嫌だ。どうしよう…。
ぐるぐると悪い想像ばかりが浮かんでくる。
絵の具を塗る手を止めて、深呼吸して。
頭を冷やすため、一旦教室から出ることにした。
だけど、ドアの外で突然誰かにぶつかって。
「…あっ、ごめんなさい!」