【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
花鈴ならそう言うと思ってた。
ナツくんに言ってしまうと思った。
だから余計に言えなかった。
「ダメだよ…。言えないよ…」
私が弱々しく答えると、花鈴はため息をつく。
あぁ私、みんなにため息つかれてばかりだ。
「…なんでよ」
「だって…ナツくんに言って、ナツくんがもし篠田さんに何か言ったら、それこそ篠田さん怒るよ」
そしたらもっと私のことがムカつくに決まってる。
「いや、それはそうだけど…。
でも、そうでもしないとあの子おさまらないんじゃないの?」
花鈴の言うことはもっともかもしれない。
私だって、どうしたらやめてくれるのかわからない。
だけど…
「それに彼女の言うとおりだから」
「…は?」
「私じゃ…ナツくんには似合わないから……」