【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
なんだよそれ…。
全然知らなかった。
というか、全然気づかなかった。
あいつが元気ねぇのは何かあるとは思ってたけど、まさかそんな理由だったなんて。
それを俺に話せなくて悩んでたのに、俺はそれを責めて……。
マジで最低だろ。
あいつの性格なら、そんなこと俺に言えるわけねぇのに。
「なんだよ…。だから元気なかったのかよ…」
「そうだよ。まぁ、言わない鈴菜も鈴菜だけどさぁ。
もう、我慢できなくて私が言っちゃったじゃん!
とにかくこれでわかったでしょ?」
「……あぁ」
いやマジで、それを早く言ってほしかった。
「私だって、あんな鈴菜見てるの辛いよ。
夏希だって、このままじゃ嫌でしょ?
だから早く仲直りしてよ」
花鈴が俺を見つめる目はすごく真剣だった。
こいつは色々うるさいし、俺からしたらめんどくさい女だけど、でもなんだかんだ、鈴菜のことをすごく大事に思ってる。
それがすごく伝わってきたから、俺も胸を打たれた。
「……そうだな」
俺だって、鈴菜とこのままでいたくない。
早くちゃんと話して、仲直りして、もう一度俺の前で笑ってほしいと思う。
だからもう、迷ってる暇はなかった。