【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
「…鈴菜は?」
「わかんない。まつりんとどっか消えて、それっきり」
「マジか」
「でもどこかいるよきっと。探してみて」
「わかった」
「シフトはハルが変わってくれるから」
「…え?」
「だって今から夏希のシフト時間でしょ?
目玉になるイケメン執事の夏希の穴を埋められるの、ハルくらいしかいないからね。
ハルには私から頼んどくから」
そう言われて初めて、こいつに本気で感謝した。
困ったときはお互い様なんて言うけど、今回は俺がこいつらに迷惑かけてんな。
でも本当に、助かった。
この恩を無駄にはしたくない。
「…わかった。ありがとな、花鈴」
だから柄にもなく丁寧に礼を告げて、俺はその場をあとにした。
鈴菜を探しに歩き回る。
とにかく早く会って、今すぐにでも謝りたかった。
だけど、なかなかその姿は見つからない…。
ウロウロと1年の階を徘徊していたら、急に後ろから声をかけられた。
「あれ?夏希くん!」