【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
(side 鈴菜)
「はー、まったく。あんたらカップルもお騒がせだよね」
まつりんが呆れたように話し始める。
模擬店やイベントに使われていない空き教室は誰もいなくて、とても静かだった。
「花鈴たちは花鈴たちで、言いたいこと言いすぎてケンカするし、鈴菜たちは言いたいこと言わなすぎてケンカするし…まったくもう」
そう言われて何も言い返せなかった。
本当に、花鈴と私、足して二で割ったらちょうどいいんじゃないかって思う。
お互い極端なんだ。
私は花鈴を見習いたいくらいだもの。
「ごめんね…」
さっきから“ごめん”しかでてこない。
するとそんな私を見て、まつりんが急に表情を変えた。
「でもさ、鈴菜も鈴菜だよ。
いつまで逃げてるつもりなの?」
「えっ?」