【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
私が小さく答えたら、まつりんは少し表情を緩める。
「まぁね、夏希くんって察しがいいし、よく気が付くけどさ、言わないで全部わかってもらおうなんて思っちゃだめだよ。
思ってることは伝えなくちゃ、伝わらないから」
「そ…そうだよね…」
まつりんのいうとおり。
ダメだよね、このままじゃ…。
「言わないほうが相手を不安にさせることもあるんだよ」
そう言われてハッとした。
……そっか。
そうなんだ…。
私はいつだって、ナツくんに嫌われたくなくて、心配かけたくなくて、いい彼女でいようと無理してたんだ。
自分さえ我慢すれば、うまくいくと思ってた。
でも、それは違った…。
私が何も言わないことで、ナツくんを不安にさせて、逆に困らせてたんだ。
『何考えてるかわかんねぇよ』
あれはつまり、そういうことだったんだ……。