【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
いつも言わなくても気づいてくれるナツくんに、私はずっと甘えてた。
でもいつまでもそれじゃ、ダメだよね。
私、伝えなくちゃいけないこと、まだちゃんと伝えられてない。
このまま誤解されたままなんて嫌だよ。
まつりんの言うとおり、いつまでも逃げてちゃだめだ。
今度は私が自分からちゃんと、伝えなくちゃ……。
「……まつりん、ありがとう」
まつりんに頭を下げて礼を言う。
話してたらだんだんと、いても立ってもいられなくなってきた。
ナツくんは今どこにいるんだろう。
「わ…私、行ってくるね!」
決心したようにそう告げると、まつりんはニコッと笑って。
「うん、行ってきなよ」
安心したようにそう言ってくれた。
なんだかみんなに助けてもらっちゃったなぁ…。
たくさん心配かけて申し訳ないけど、こうして助けてくれる存在がいることは、とても幸せなことだと思う。
いつの間にか私、たくさんの人たちに囲まれてた。
長い間ずっと、隅っこでポツンとしてたのに、今はそうじゃない。
これもこうしてナツくんや、みんなに出会えたから…。
だから今こそ、勇気を出して、行かなくちゃ。
意を決して空き教室を飛び出した。