【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
その嫌味ったらしい声はすぐにわかる。
篠田さん……。
私が振り返ると、篠田さんはニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら腕を組んで、
「もしかして、夏希くん探してんの?」
そう聞いてきた。
あまり答えたくはないけど、うなずく。
「…う、うん…」
すると彼女はさらに顔をニヤつかせて、
「へぇ〜。やっぱりねー。
私、夏希くんのことならついさっき見かけたよ」
「えっ…!」
ウソ、どこにいたんだろう…。
「このみちゃんに腕引っぱられて中庭のほうに向かってた」
「…っ、」
“このみちゃん”
その言葉を聞いて、やっぱりって思う。
やっぱり二人はまだ一緒にいるんだ…。
篠田さんはそんな私の反応を見て笑ってる。
「仲いいよね〜。てかさ、知ってる?
中庭でやってるの、アレ、告白大会なんだよ。
ヤバくない?」
「えっ!?告白!?」