【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
*お前しか見えてないから。
「……はぁ、はぁ…」
ナツくんを探しに、必死で中庭へと駆けていく。
いつの間にか告白大会とかいうイベントのステージになっていたそこは、人であふれかえっていて、どこに誰がいるのかまったく分からなかった。
どうしよう。こんな人ごみ、探せるかな…。
焦りと不安が押し寄せる。
ステージの上では司会者が、参加者である生徒にマイクを渡すところで、受け取った女子生徒は恥ずかしそうに顔を赤らめながら、告白相手である男の子のほうに向きを変えた。
こんな人前で告白するんだ……。
見てるだけでこっちがドキドキしてしまう。
観客はみんな、「がんばれー!」とか、「ヒュー!」とか言いながら、その女子生徒を応援してる。
そしてついに次の瞬間、その子が口を開いた。
「あ…あの……私、
先輩のことが、ずっと好きでした!!
私と付き合ってください!!」